人と犬が互いに会話を
ファーピース㈱は、飼い主/愛犬用のアカウントをそれぞれ使い分け、人に合わせて愛犬も“犬のきもち”をつぶやき、人と犬が会話することができるというミニブログ「
furpeace(ファーピース)」を、β版として2月1日に公開した。
日常では視覚化されない「犬が好き」と「犬の癒し」のコミュニケーション価値を、Web上で“犬のきもち”として見える化するミニブログサービスで、この中で人と犬が会話できるというもの。
「dogxi」との連携も
愛犬の散歩やごはんなどの行動も“イベントばう”としてWebに投稿・記録できるとともに、「愛犬のWeb健康手帳」としても使え、愛犬専用mixiアプリ「
dogxi(ドグシィ)」とボタン1つで連携、Twitterへの自動投稿も可能となっている。
会員登録/サービスの利用は無料で、血統書番号(
ジャパンケネルクラブJKC発行の血統証明書番号)を愛犬の基本情報として登録しておくと、他の愛犬登録情報とのマッチングにより、兄弟犬を自動的に探し出す独自機能などを実装している。
池田社長の犬への”こだわり”
「dogxi」には池田社長が実際に飼っている愛犬も登場しており、このサービスを足がかりとしてfurpeaceを本格的に稼動させたもの。
間もなく英語版のサービスも提供し、世界に向けた犬のウェブサービスを展開することになる。
ドッグアドバイザーの資格も持つ池田社長は、犬のしつけに関する飼い主向けサービスも視野に入れ、今後さらに犬とITを組み合わせたビジネスを拡大させていくという。
会社設立の背景は?
同社長は、拡大傾向にあるペット市場にあって、ペット関連サービスが今後さらに大きく成長すると考え、犬に特化して飼い主がネット上で楽しめるビジネスとすることで、自身の思いをカタチにし社会に還元するべく、起業を決意したという。
メーカーに8年間勤務した後、早稲田大学ビジネススクールで学びながら、
ペットに関するインターネット・モバイルサイトの企画運営を事業の中心として、平成20年10月に同社を設立した。
設立時の出資にエンジェル税制を適用
平成20年度改正により所得控除が可能となるなど、ベンチャー設立時の出資に対しても税制上の優遇措置のある
エンジェル税制。同社長は、会社の設立前からの同税制適用を視野に入れて株主を募集し、国の制度活用ということで出資者の賛同も得られ、創業資金の確保に成功している。
また同社長は、税理士や関東経済産業局に相談しながら自ら申請書を作成したという。
この制度は株主にも投資に対する節税効果があり、出資者に喜ばれているとのこと。
関東経済産業局 事例へ