「シアン」ネーミングの由来
㈱シアンを起業した加藤忍社長は、「あらゆるものが簡単に手に入る時代だからこそ、より喜んでいただける価値を創造し、提供することが義務だと考えています。消費者や取引先に喜んでいただける価値ある商品の企画開発をモットーに、新しいアイデア、商品企画、方法を常に『思案(シアン)』し続けていきます」という。
そしてさらに「私は特殊な経歴や職業を経て起業したわけではなく、今でも平凡な毎日を過ごしています。そんな自分が世の中に受け入れられる化粧品を開発できるのは、『こういう機能があれば便利なのに』とか『少しの手間ですごくキレイになればいいのに』など、日々の生活の中で感じたことを、商品にするように心がけているから」ともいう。
対象とするマーケットは?
シアンは、
ネットプライスドットコムのグループ企業ネットプライスで、美容担当として数々のヒット商品を生み出してきたカリスマバイヤー、加藤忍がグループ初の女性社長として立ち上げたもの。(ネットプライスビジネスチャレンジ制度の第一期生)
主に自社オリジナル化粧品を開発・販売するが、インターネットを中心に、実店舗も含めた幅広い販路にて商品を拡販するビジネスモデルで、現在の資本金は2000万円、従業員は8人だ。
インターネットでの消費者のリアルな動向を元に、他にはないユニークな化粧品創りをし、EC(電子商取引)でしか手に入らない「サイト限定商品」を展開し、プレミア感を高める戦略をとる。
その一方で、その他の商品についてはEC発の商品を幅広く店舗に並べて認知度を高めるほか、アジアを中心とした海外進出も狙っている。
最近では、昨年11月に発売した睡眠時用のブラジャー「ワンダーボム スリープアップブラ」がヒット商品になった。
グラビアアイドルの松金ようこさんから「納得のいくバスト商品がみつからない」と相談を受けたことをきっかけに誕生。一回目に作ったものは品切れになり、再出荷を準備している。
ビジネスを離れると…
もとは、ネットプライスでの仕事をこなしながら、会社設立の準備をする期間が3カ月ほど続き、仕事の後、深夜から朝方まで新しい業務をする日もあり、かなりハードワークだったと振り返る。
そのためか、社長業を始めてからは健康に関心を持つようになり、週2回のジムでのトレーニングのほか、ランニングなどで身体を鍛えているという。
また、尊敬する経営者の方々の話を聞いたり、一週間に1冊のペースで読書をするよう心がけていて、美容関係の本、ビジネス書や小説、話題の書などから知識や情報を得ているとのこと。