「学生起業家選手権」で”なでしこりか”他が優秀賞に！

２月７日（日）、「平成21年度 学生起業家選手権決勝大会」が都民ホールで開催され、応募プラン230の中から優秀賞３組が選ばれた。

「学生起業家選手権」は、学生の企画したビジネスプランを競うもので、東京都と中小企業振興公社が、学生の起業家マインドの醸成および学生発の優れたベンチャー企業の輩出を支援するために実施しているもの。この日は10組の決勝大会進出者が、これまで磨き上げたビジネスプランをプレゼンテーション形式にて競い、厳正な審査の結果、３組が優秀賞に選出され賞金50万円が贈呈された。
なお優秀賞受賞者には、起業に向けた創業サポートプランの作成と会社設立までの各種フォローが行われ、設立の際には、さらに100万円が提供されるという。

実はこの中に、高校３年の時にテレビ東京の「ＴＶチャンピオン２・なでしこ礼儀作法王選手権」で王者にもなった”なでしこりか”こと矢島里佳さん（21＝慶大３年）がいた。

日本の伝統を意識した赤い着物姿でステージに登場し、日本の伝統産業と教育の２つの分野をミックスさせ活性化を目指す起業内容を約６分間で紹介。
感性豊かな子どもの育成を目的に木工や彫刻、裁縫などの技術を生かして自然素材を使ったおもちゃや衣類などを製造し、自然な環境に優しい教育と伝統産業の両立を目指すことを基本にしている。

幼いころから茶道や華道に親しみ、自然に礼儀作法を身につけた矢島さんは、「日本の伝統に興味があり、それに結びついたビジネスをしたかった」という。
そして受験本出版やラジオ出演、日本の伝統に関するプロジェクト立ち上げなどの経験を経て、今回の起業選手権にエントリーしたものだが、今後は自らのプランに沿って実際に起業にチャレンジすることになる。

なお、決勝大会での審査は、「新規性」「市場性」「成長性」「着眼点」「実現可能性」「チャレンジ精神」「リーダーシップ」を点数方式の評価表で加点するベースに、５名の審査員の協議により最終決定された。

また今年度から、会場参加型の大会として「オーディエンス（観覧者）賞」が創設され、優秀賞にも選ばれた「同志社大学・木元仁玉」が入賞している。



平成２１年度（第８回）学生起業家選手権結果（東京都）