VC、テクノロジー系企業での女性オーナーは稀少!
TechCrunch によると、2004 年に設立された企業のうち、女性が主要オーナーである会社は19%で、さらにテクノロジー企業は 3%、ハイテク企業は 1% しかいないという。
これは、Dun & Bradstreetの
分析データで、起業家出身の学者であり現在UCバークレー客員教授、ハーバード法科大学院上級研究員の Vivek Wadhwa が寄稿したものだ。
また同稿では、女性ベンチャーキャピタル(VC)は業界では稀少品という。
起業に対する男女の意欲・能力差は?
男性と女性の起業家の間でも、意欲の差は見られず、女性は男性と全く同じく、自らのビジネスアイディアを活用して富を築きたいから、ベンチャー企業文化が好きだから、人のために働くことに飽き、自分がボスでありたいと思うから、会社を作っている。
女性起業家は、男性と変わらず高学歴であり、早い時期から起業に関心を持ち、同じように業務経験や過去の成功や失敗から貴重な教訓を学び取っている。
唯一の違いは、女性の方が自分のビジネスパートナーや個人、専門のネットワークに高い価値を置いていることという。
そしてまた、女性の方が資本効率が高く、経営能力も優れるというデータがある。なのに、なぜ起業家が少ないのか。
VCネットワークの問題? 日本は?
他の情報として、女性には師となる助言者が少なく、かつ女性が出資を受ける方が男性より難しいからという。
これは、VC業界のしくみの働き方の問題で、VCは自分が知っている人物に出資するもの。日常のネットワークの中に女性がいなければ、女性が入ってくる余地はないし、VCコミュニティーは明らかに男性が支配しているからと。
こうしてみると、日本も同じ傾向にあると言えそうだ。
誰かが突破口を開かない限り、このままの形は変わらないだろう。