包括的な連携をする埼玉県とマイクロソフト
マイクロソフトと埼玉県は、2006年から”チャレンジ・ITベンチャー支援プログラム”を協業してスタートさせ、毎年のように支援対象企業を募集・選定してきている。
そして、日本一の中小企業・ベンチャー立県を目指す同県は、同社との協業を、この実現に向けて重要な役割を担うものと位置づけ、 同社のソフトウエア、技術サポート、トレーニングの提供、マーケティングに関する支援策などを組み合わせることで、ITベンチャー育成を図っている。
昨年12月には、当センターの支援を受け対象認定を受けた
㈱リトルアイランドがマイクロソフト社が主催する”
MicrosoftInnovationAward 2009”にて優秀賞を受賞してもいる。
手厚い埼玉県の支援体制
今年に入ってからも同県は、創業を目指すか創業後3年以内のITベンチャー企業を対象に、マイクロソフト社のスタートアップ支援プログラムである「
BizSpark」を活用し、同社のソフト開発ツールを3年間、無料で利用可能としている。
支援は、それだけではない。
埼玉県創業・ベンチャー支援センターや
埼玉県産業技術総合センター、
財団法人埼玉県中小企業振興公社などの支援を継続的に実施するとともに、税理士などの「士業団体」による支援も受けられるのだ。
埼玉の創業維持率は90%超!
2004年からスタートした埼玉県創業・ベンチャー支援センターは、県外分も含め、5年間に1,005件のベンチャー企業が創業、2009年12月末までには1,170件の企業が誕生しており、これは毎年平均200件の創業者が誕生していることになる。
同センターは、「これらの経済効果は直接効果で351億円、波及効果を加えると530億円の規模になる。また、創業したベンチャーのうち、廃業したのは78件。存続率は92.2%に達している」とのこと。
こうした高い創業維持率を保つのは、創業後も厚みのあるサポート体制をとっていることと無縁ではなさそうだ。
Microsoft: 埼玉県とマイクロソフトが地域経済の活性化に関して連携 埼玉県: チャレンジ・ITベンチャー支援プログラム