起業に対する人々の意識は?
ネットマーケティングを展開するアイシェアは4月19日、起業に対する意識についての調査結果を発表した。
このところ起業セミナーも盛り上がりを見せているようだが、人々は起業に実際どんなイメージを持っているかについて、ネットユーザー対象で意識調査を行ったもの。
同社の提供サービス会員を対象に、20代から40代の男女426名の回答を集計している。
起業家として必要なものは何かについて、自分が起業することを想定し複数回答形式で答えてもらったところ、「高いコミュニケーション能力」が全体の64%と最も多く、以下、「資金調達のノウハウ(60%)」「オリジナリティのあるアイディア(58%)」「幅広い人脈(58%)」などが続いたという。
男女・年代別で考え方に違いが…
男性は「資金調達のノウハウ(59%)」「高いコミュニケーション能力(59%)」「幅広い人脈(58%)」が上位で、また女性は「高いコミュニケーション能力(71%)」「オリジナリティのあるアイディア(66%)」に続き、「優れたビジネスセンス」「資金調達のノウハウ」(共に61%)が上位になり、「高いコミュニケーション能力」は女性が男性大きく上回っている。
また、20代は「高いコミュニケーション能力(73%)」と「幅広い人脈(64%)」、30代は「資金調達のノウハウ(60%)」と「幅広い人脈(57%)」、40代では「高いコミュニケーション能力(62%)」と「オリジナリティのあるアイディア(61%)」がそれぞれ1、2位として挙げ、年代別での違いも現れている。
起業準備なければ難しいが、サポート体制への期待も
資金調達策、綿密なビジネスプラン、人材といった起業準備が初めからすべて整っていなければ、起業をするのは難しいと思うか尋ねたところ、「とても難しいと思う」とした人は26%で「どちらかというと難しいと思う」人の52%との合計78%が『難しいと思う』と回答。女性(85%)と40代(80%)で8割以上が『難しいと思う』と答えている。
一方、資金調達相談やビジネスプラン形成など、プロによるサポート体制がもっと発達すれば起業したい人は増えると思うかを聞くと、「かなり増えると思う(21%)」と「少し増えると思う(63%)」を合わせ、84%が期待感を表明している。
このことから、サポート体制が充実していれば、起業の活性化につながる可能性がうかがえるとし、中でも女性(86%)と30代(86%)、40代(87%)の期待度が高く、40代では26.5%が「かなり増えると思う」と答えたとのこと。
起業で成功するのは、運?、それとも実力?
ちなみに、起業で成功するのに最も必要なのは運か実力かを尋ねると、「運」派は19%、「実力」派は21%、「どちらも同じくらい」が60%と、全体での片寄りはない。
ただ男女でみると、「運」派は女性の15%に対し男性は22%とやや多め。年代別では30代(13%)に比べ40代(19%)、20代(25%)に「運」派の割合が高い結果だった。
起業成功のカギとなるのは、果たしてどちらだろう。

アイシェア調査
http://release.center.jp/2010/04/1901.html