富士機工がドイツに合弁会社設立
ステアリングやシートなど、主に日産自動車向けの部品を製造・販売する富士機工は、CRHオートモーティブ(独)とドイツに合弁会社を設立したと、20日発表した。
シート機構部品のグローバル供給体制構築と整備を目的に、北米に続いて欧州での営業、製品供給拠点展開を具体化するもので、CRHの工場活用で現地化をさらに進め、欧州の日系カーメーカー・シートメーカーへの提案力、競争力を強化するもの。
さらに両社の開発技術力のシナジー効果により、欧州のカーメーカー、シートメーカーへの参入を進め、グローバル供給体制を固めていく方針という。
新会社には富士機工が51%出資
新会社名は、フジキコー・ハマースタイン・オートモーティブで、独ゾーリンゲンのCRH本社内に設立、出資比率は富士機工が51%、CRHが49%とした。
これにより、富士機工が欧州の日系カーメーカー向けに供給していたリクライナー製品を合弁会社に移管し、CRHの東欧生産拠点にて製品組立・供給することになる。
さらに中長期的には開発・生産まで拡大する予定という。
なお1973年に創業した同社は、部品にとどまらず金型に関するアイデア商品が豊富で、世界でも類をみない画期的な油圧プレス機、パンチングプレス機、バリ取り機等を製造販売しており、国内のユーザーは多い。
設立発表内容