本体事業と販社の統合で発足
三菱重工業は、7月1日付で印刷・紙工機械事業専業の新会社を発足させる。
同社の印刷・紙工機械事業と、販売・アフターサービスを担当する三菱重工印刷紙工機械販売(株)を統合して設立するするもので、これまで同社と子会社に分かれていた諸機能を一元化して、厳しい市場環境の変化に対応したスリムで俊敏な事業体制を構築するのが狙いという。
新会社は、同社の印刷・紙工機械事業を会社分割により同社100%出資子会社の三菱重工印刷紙工機械販売(株)に承継させて発足、商号を変更して事業を展開するという。
新会社は三菱重工の100%出資会社で、機械・鉄構事業本部に編入される。
統合の背景は?
経済危機の影響で印刷・紙工機械市場の低迷が続いていることから、今後成長が期待される新興国市場で拡販を図る必要上、競合他社との競争に勝ち残るスリムで俊敏な専業組織の早期立ち上げが急務となっていたためとしている。
今回の専業新会社発足を機に、多様な顧客の要望に的確に応える開発戦略や地域市場戦略を一層機動的に展開していくという。
<印刷・紙工機械事業会社の概要>
商号:三菱重工印刷紙工機械販売株式会社
(7月1日付で商号変更予定)
事業内容:印刷機械・紙工機械の設計・製作・販売
・アフターサービス
本店所在地:広島県三原市糸崎南1-1-1
代表者:渡部 健(前 紙・印刷機械事業部長)
資本金:100億円
従業員数:約1,000人
三菱重工ニュース